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久保田 恭彦・七海 高知県四万十市

2022.07 設置

■ はじめに

知る人ぞ知る銘品のエコロンシステム。日本で設置されている一般の浄化槽は累計で約752万基(単独・合併合計/2020年度末※1)だそうですが、それに対してエコロンの設置数は310基(2022年10月現在)。つまり、エコロンが浄化槽全体に占める割合は今のところ0.004%という超レアぶりで、まだまだ大きな伸びしろを持ったシステムです。大化けする日が楽しみです。

私たち夫婦は2022年に高知県四万十市で古民家をリフォームした際にエコロンを設置し、約1年が経過しました。エコロンがどれほど優れているかについては、このウェブサイトで他のエコロンユーザーの皆様が丁寧に書かれている通りですので繰り返しません。ここでは、エコロン導入どうしようかな?と悩む方のために、私たちのエコロンユーザーになるまでの経緯を簡単にお話したいと思います。

■ エコロン導入、2つのハードル

高知県はもともと下水道普及率が低いですが、私たちが購入した古民家もやはり浄化槽の設置は必須でした。たまたま近所にエコロンユーザーの方がいらしたので、エコロンの存在を知ることができたこと、さらにそのお宅にお邪魔して実際にエコロンを体感できたことはとてもラッキーだったと思います。

そのため、エコロンの品質には何も心配を持たなかったものの、それでも2つの大きなハードルがありました。

1つ目は価格の点。やっぱり、もっと簡単に、しかも補助金まで使えて安く手に入る一般的な合併浄化槽に傾いた瞬間も何度もありました。エコロンと合併浄化槽の差額があればハワイに行ける(しかも2往復くらい)などと考えたりもしました。車やアクセサリーのように人に見せびらかせるわけでもなし、自慢しようにも、相手が意義を理解できない可能性が高いという…

2つ目は、「エコロンを設置する際の工事や部材の手配を、施主側も一部やらなければならない」という点です。いや、これはやってみたら想像より大変!

夫は冨安さんから指示された買い物リストを見ながら、聞いたこともない部材を必死で買い集め(笑)、さらに、力仕事や重機の扱いに慣れた仲間に頼み込み応援に来てもらって、やっと工事ができました。

冨安さんは毎回コレを違う現場で違う人間とやるのですから、すごいとしか言いようがありません。

■ ハードルを超えさせた人間関係

上記に挙げたハードルはなかなか高いものでしたが、それを超えられたのは、やはり冨安さんとのコミュニケーションの結果だと思います。

一般の浄化槽とエコロンには、機能の差以外にも、圧倒的な違いがあります。それは、世界でエコロンを設置しているのが冨安さんただ一人で、しかもお父様から一子相伝的に受け継いだ技術であるということ。言ってみれば、ほとんど伝統芸能の域です。(現在は4~5人の方に技術を教え伝えているらしい....)

実際にお会いしてみた冨安さんはこちらの質問に真摯にお答えくださるものの、積極的なセールストークのようなものはほとんどありませんでした。その時は肩すかしというか、意外に思ったほどです。

ただ、エコロンは「高価で、面倒」という、一見非合理的な買い物です。そして、基本的に一生お付き合いするものです。なので、「選ばされる」という受け身のものではあってはならない、「選び取る」という自発的な決断が大事なのだと、冨安さんは思っているのではないかと勝手に想像したりしました。そんなコミュニケーションの中から、エコロン導入への確信を強めていったように思います。

■ 最終的には直感に従って

導入の相談から決定まで、実際には数か月かかりましたが、最終的にエコロンを選んだ理由は、「こっちを選んだ方が、気持ちがいい」と、夫婦ともに直感的に思ったからです。気持ちがいいというのは、たぶん「自分的に正しい」というのと同義なのではないでしょうか。

エコロンという物体を通じた、本質的な何かを買ったような気もしますし、結局のところ、冨安さんへの信頼を買ったのかもしれません。

かなり精神論的ですが、最後は人間同士のつながりがものを言うのかなとも思います。

■ エコロンとの長いお付き合いを目指す

導入から1年、エコロンは、トラブルも音も匂いもなく、電気代の請求もなく、メンテナンスの必要もないため、普段はその存在をすっかり忘れています。

浄化槽にとって、「存在感がない」は最高の形容詞ですよね。

エコロンが与えてくれるものは、「配当」のようなもので、電気代やメンテナンス代が不要なことから、初期の投資をゆっくりと回収しつつ、その間もずっと環境に優しく、自分たちには快適な時間を与えてくれます。当然、長生きすればするほどたくさんの「配当」をエコロンから受けられますので、長生きする気力(欲?)につながります!(笑)

エコロンは、人生100年というこの時代にぴったりの存在なのだと思います。

■ 最後に

私たち夫婦は生まれ育った東京から2016年に高知県四万十市に移住し、カフェ業と林業を兼業しています。エコロンの使用実態や導入体験談に関心のある方は、ぜひご連絡ください。

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