小野寺 睦 - 佐賀県三瀬村 -

July 1, 2015

 

​​1.(簡単な)自己紹介

 東京の下町育ちが会社への転勤希望で九州に来てしまったのが運命だったのです。16年ほど前、32歳で広告代理店H堂を辞し、見ず知らずの佐賀県三瀬村の築120年の茅葺きの民家に縁あって移ってきてからの物語です(笑)。人生の先輩たちとの出会いから炭焼きを習い、竹炭焼きを生業として、さまざまな商品を作り、いろいろなところで売り歩いてきました。その後、米・野菜づくりで自給自足を目指しながら、平飼いの養鶏を始めてからは11年になります。自宅で誰の手も借りずに産まれた(助産婦さんも間に合わなかった!)娘たちも地元佐賀の中学に上がりました。

 

 

2. 冨安さんとの出会い

 鶏舎横の山林に自宅とカフェ小屋を建てる思案をしている中、佐賀最大の嘉瀬川の源流地点の我が家から少しでも汚れた水を流したくない思いでした。理想的なバイオトイレ(浄化槽)を何年も探していましたが、どれもダメでした。そんな時、スローフード協会の親しい農家仲間で北海道の方から寒さ厳しい北の大地でも十分に機能する浄化槽を取り付けたと薦めてくれたのが冨安さんとの出会いでした。同じ九州という目と鼻の先にいながら、北海道経由でようやく出会えたのです。

 

 

3. エコロンの感想

 設置していただき2年半ほどになりますが、何の問題もありません。エコロン周辺からなんの臭いもまったくなく、点検口から冨安さんが引き上げる液体は完全に分解濾過されて、色も臭いもありません。合併浄化槽のように毎月意味のない有償の点検や塩素剤注入もなくて経済負担もストレスもなく、それにも増して、台所からもトイレからも日々何を流していいのかを、常に思っていることこそが、自分たちの暮らす大地との繋がりの一つだと思えることが宝です。

 

 

 

4. 今後の予定

 地球に暮らさせてもらっている私たち人間が現在世界中で起こしている幼稚なおバカがあります。それはあらゆるメディアから、また自分たちの身の回りから、毎日聞こえてきます。そしてそれらは誰もが真剣に向き合わなければならない問題であります。しかし、そればかりを思い、行動していると気がめいってくることも事実です。だからこそというわけではありませんが、それらに向き合うと同等以上に、私たちは日々の暮らしや仕事において、楽しく美しく心地のいい考えや行動や人々や自然の営みに身を置くべきだと思っています。私たち人間がもっと高い本当の知恵や安らぎを得ることができるように、小さな雑木林の中に小さな居場所を作ろうと思っています。小さな苗木を植えて森へと育て、火にあたり歌を歌うところに小屋を建て、畑で微生物と一緒に野菜を育て、田んぼでは裸足で稲を植え、刈った稲は天日に干します。太陽や川の力で適度な電気をいただき、古今東西の詩を読み、心を肥やす音楽を聞きます。それ以上にいったい何が必要でしょうか。ここから眺める星空に問えば、悠久の宇宙のほんのつかの間の私たちの人生だからこそ、本当に大切なことに囲まれ触れていたいと思います。

 

 

 

5. エコロン普及について

 いったい何のためになぜエコロンを広げようとするのか、まずはその辺りから十分に考えていかれてはどうでしょうか。それが見えてくれば、どの地域の誰にどのように伝えるかが自ずと出てくると思います。冨安さんが常々話しておられる、私たちの先祖が経てきた自然との営み方は今の時代の世界への発信に非常な力のあるものだと私は思います。それは生命の多様性を生み続けてきたこの国独特の地域性があってのことかもしれませんが、そんな奇跡的なガラパゴス的なことだからこそ、今の世界では貴重な考えであり、装置だと思うのです。自然は人間の利用すべき持ち物ではなく、人間もそれそのものなのだという(一種仏教的な)考え方は今の世界では埋もれていて、世界中の愚かさを看過しているのかもしれないのです。つまり、深い思想に支えられたエコロンであってほしいということです。広まるということは世界の共感をいただくということです。それは機能性やデザインや経済性という表層(それらも大事ですが)だけではないと思うのです。私も出来る範囲で応援させてください。

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